衰退をマネジメントするのが政治力

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 2050年、今(2020年)の労働人口が34.5%の減少(富士宮市)という記事が今日の静岡新聞にありました。各市町の情報は静岡新聞デジタルにあるので参考にして欲しいのですが、静岡県東部地域をはじめとした小規模自治体では労働人口が半減するような地域も目立ちます。
 国立社会保障・人口問題研究所のホームページを見てもらうと様々な推計があるので興味深いのですが、ある種仕方がないほどの加速で進む人口減少社会では、高度経済成長の時のような政治手法では手に負えなくなっています。
 発展させるという事も重要な政治的役割ですが、個人的に感じるのは、「人口減少化でも人口は緩やかな衰退をしていても、心や経済的な豊かさをある一定のルールのもと発展させていく事が政治には可能であるという事」
 富士宮市では、市民文化会館改修や郷土史博物館などの問題がありますが、これはあくまでも人口増加時の発展的な手法であって、公共施設の集約化に合わせた地域交通網の整備や、避難路を確保するための道路拡張や交通アクセスの作成、緊急医療体制を整備するために地元にいる子供たちから医師を育て、地元に還元させるなど、「ぱっと見は衰退であっても、サービスの充実に目を向ける時代」という認識を一人ひとりに考えてもらいたいとそんな風に思います。
 労働人口に関しては、そもそもの人口減少や、AIやIT技術の進歩で賄える部分は大いに期待できます。しかし、行政サービスを始めとしたサービス業では人と人とのコミュニケーションで成り立つ部分が多くあるので、何か箱を作ってそこに自然に人が集まる。という手法は都会では通用しても人口減少化における地方では全く意味のないことで、集約をすることで利便性を向上させ、豊かさを取り戻す事が今後10年、20年先を見た政治なんだけどな。そんなことを、施政方針を読んでみて感じました。
 

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